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「掛け捨て保険」という言葉を聞くと、「払った保険料が戻らないのは損」と感じる人も少なくありません。
しかし、掛け捨て型保険は、実は保険の本来の役割である“保障”に特化した合理的な商品です。生命保険や医療保険など、万一のときにまとまった給付を受けられる反面、解約返戻金がないため保険料が比較的安く抑えられるという大きなメリットがあります。
本記事では、掛け捨て保険の仕組み、メリット・デメリット、選び方のポイントまでわかりやすく解説します。
掛け捨て保険とは何か
掛け捨て保険とは、契約期間中に保険事故が発生した場合のみ保険金が支払われ、満期や解約時に保険料が戻らないタイプの保険です。主に定期保険や医療保険、がん保険などがこれに該当します。掛け捨てという言葉から「損」と感じやすいですが、本質は“必要な保障を低コストで確保する”こと。貯蓄型保険のような資産形成機能はありませんが、その分、同じ保障内容でも毎月の保険料は割安です。保険は本来「万が一への備え」であり、掛け捨て型はまさにその目的を効率的に果たす形といえます。
掛け捨て保険のメリット
掛け捨て保険の最大のメリットは、同じ保障額でも保険料を安く抑えられることです。たとえば、同額の死亡保障を貯蓄型で契約すると毎月数万円かかる場合もありますが、掛け捨て型なら数千円程度で済むことがあります。
また、契約期間を自由に設定しやすく、ライフステージに合わせて保障を見直すことが可能です。さらに、浮いたお金を投資や貯金に回すことで、資産形成と保障を分けて管理できます。保険料の負担を軽くしつつ、必要な時期だけしっかりと保障を確保できるのが大きな魅力です。
掛け捨て保険のデメリットと注意点
掛け捨て保険のデメリットは、解約や満期を迎えても保険料が戻らない点です。長期間契約していても、保障が必要なくなった時点で契約を終了すれば、支払った保険料は全て“掛け捨て”となります。
また、更新型の場合は年齢とともに保険料が上がるケースが多く、将来的な負担増にも注意が必要です。さらに、掛け捨て型は「保障期間が切れると無保険状態になる」ため、更新忘れや保障の空白期間を作らない管理が重要です。短期的な保障目的に適している一方で、長期の資産形成には向いていません。
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掛け捨て保険を選ぶポイント
掛け捨て保険を選ぶ際は、まず「何のための保障なのか」を明確にしましょう。たとえば、子どもの教育期間中の万一に備える場合は定期保険、医療費リスクに備えるなら医療保険やがん保険が適しています。
また、掛け捨て型は保険料が安い分、手厚い保障を得やすいので、必要な保障額を高めに設定するのも選択肢です。保障期間の設定は、住宅ローンや子育てなどの経済的負担がある時期に合わせると効率的です。
最後に、同じ掛け捨てでも保険会社によって特約やサービス内容が異なるため、複数社比較が欠かせません。
まとめ
掛け捨て保険は「保険料が戻らない」という特徴があるものの、必要な期間に低コストで高い保障を確保できる実用的な保険です。貯蓄型との併用や、ライフプランに合わせた契約期間の設定で、そのメリットを最大限活用できます。保険は加入後がスタートライン。掛け捨て型を選ぶなら、定期的な見直しと計画的な活用が、賢い保障選びにつながります。
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